真に情熱を注げる分野は…
以前は外資系コンサルティング会社で6年間働いていました。
コンサルタントという仕事は様々な業種を勉強し、
クライアントの必要としていることを素早くキャッチアップして成功の形に当てはめていくということをします。
はじめは学ぶことも多く辛い仕事です。
上司から付ききりの指導をみっちり受け、まさに「修行時代」と呼べるような新人時代を過ごしました。
ビジネスマンとしての基礎をきっちり叩き込んでもらったと思います。
しかし、私はこの仕事はある程度長く経験するとマンネリ化する部分が出てくるのではないかと思うようになりました。
大企業のIT戦略を立てるといったコンサルティングをしていましたが、
これは人手が足りない時に短期的に必要とされる仕事で、
自分の意思決定のもと動いている感覚も少ないように感じてしまいました。
「知的」で「高級」な「人材派遣」
このような表現が似合うような仕事。
もちろんこういったスタイルが悪いとは思いません。
しかし、私の求める生き方に合った仕事ではありませんでした。
真に情熱を注ぐことができず、どうしてもつまらないと感じてしまう部分があったのです。
より自分の意思決定を反映させられる仕事は無いだろうか。
そんな思いを抱いた時には、私の中で新しいステップを踏み出す準備ができていたようなのです。
新しいフィールド
次なるステップを探し求めていた折、
株式会社タニタに勤めている知り合いが興味深い企画に携わっていることを知りました。
タニタはヘルスメーターなど健康維持に関わる測定機器の製造と販売をする会社ですが、
こうした測定機器をご提供するだけでは、いずれは他社との単純な価格競争に陥ってしまいます。
会社は製品に付加価値を与えなければならない段階にありました。
そこで、機器から得られるデータを基に健康管理のサポートができるような、
測定機器を利用する方々の本来の目的を支えられる事業を立ち上げられないか、
そんな企画を考えていたのです。
私もその企画に携わりたい。
社外からタニタの新しい企画に乗り込みました。
これから始動する小さなフィールドならば自分の意思を大きく反映させられるのではないか、
という期待がありましたが、それと共にヘルスケア事業の将来性にもとても魅力を感じました。
おそらくヘルスケア事業はこれから伸びる分野で、重要な役割を果たす事業。
私の新しいフィールドをここに決めました。
創業するばかりが社長ではない
以上のような経緯でタニタから
独立した株式会社タニタヘルスリンクの経営者になったわけですから、
私はベンチャー企業によくいる、自らのカリスマ性で会社をぐいぐいと引っ張って行くような
「独創的」な経営者では無いでしょう。
しかし、これまで周囲と合理的な会話をし、説明責任を果たすことに重きを置く仕事を経験してきた私は、
「課題解決」という使命を持って生まれたこの会社で自分の力を大いに発揮できるのではと自負しています。
ベンチャー企業というとカリスマ性とパワーのある社長をイメージする方も多いとは思いますが、
私のような経営者のスタイルもあるのです。
斬新な発想で創業するばかりが社長ではありません。
もう少し言うならば、私はほとんどリスクを負わずに会社を設立しています。一円も払わずに社長になったのです。
リスクテイクという考え方はもちろん必要ですが、リスクを負うばかりが会社経営というわけでも無いのです。
経営者になることに興味があるみなさん、ひとくちに経営者と言っても様々なスタイルがあるんですよ。
今後の目標
健康事業をしっかりと収益を上げられるものにすることです。
今でも、ヘルスケア事業は多々ありますが、医療の市場規模や予防医療の市場規模予測からみると、
まだまだ伸展する余地は大きいと思います。こんなレベルじゃないはず。
健康業界はこれから伸展する事業であるとは思いますが、まだまだビジネスとして成り立たせるには未熟な分野です。
この業界には、健康に対して情熱があり、まずは自身のヘルスケアに気を配って働いているという方が多くいます。
そんな情熱ある方が更に活躍できるよう、しっかりとビジネスとして成り立たせることが当面の目標です。
座右の銘
“Where there is a will, there is a way.”
(意思あるところに道がある)
強い思いを無くしてしまっては何もできません。
逆に言えば、強い思いがあれば何でもできるのです。
誰しもへこたれるときがあるとは思いますが、意思を強く持つことで乗り越えられると思います。
こんな方と働きたい!
「Whyを5回繰り返す人」
質問の意図を捉えることが重要だと思います。
与えられた言葉に対して、その本質は何だろうと問い続けることのできる方がいいですね。
質問の意図を捉えることは、人の思いを汲んだり目的を知ったり、
課題を発見したりすることにつながりますし、
そういったことを理解した上での発言はコミュニケーション能力がある発言と言えるでしょう。
Whyを5回繰り返して物事の意図を捉えられる方と働きたいと思います。
就職活動生へメッセージ -入った会社は重要ではない!-
入社する会社自体は重要ではないと思います。
大切なのはその会社に入った自分が何を学んだかということ。
自分のゴールを設定し、そのために学びとっていくことが重要なのです。
与えられた環境ではなく、自分が何を学んでいきたいかを大切にしていってください。